※17000字くらいある記事なので先に書いておきますが、特にウルトラマンネタはありません。
「やばい映画」第二弾です。幸福の科学制作映画『呪い返し師―塩子誕生』を鑑賞しましたので、感想を書いていきます。
作品紹介
- タイトル:『呪い返し師—塩子誕生』
- 監督:赤羽博
- 制作:日本、2022
- 公式URL:https://hs-movies.jp/shioko/
幸福の科学制作の最新映画です。幸福の科学は90年代からコンスタントに映画を作り続けていることで有名で、公開作品は本作含め25本を数えます。
幸福の科学映画といえばかつてはアニメ作品が主体でした。2009年に公開された、大川隆法と池田大作のサイキックバトルを描く『仏陀再誕』などが有名ですね(って書くと面白そうに見えますが実際は普通につまらないです)。
ところが、2017年に公開された『君のまなざし』を皮切りに、幸福の科学は実写作品を積極的に制作していきます。これ以降毎年、多い時には年2本というペースで作品が公開されていますが、アニメ作品は『宇宙の法』シリーズの2本のみで、それ以外は全て実写です。
その『君のまなざし』を監督し、本作でもメガホンを取ったのが赤羽博という人物。ドラマ好きの方なら名前にピンとくるかも知れません。何を隠そう、赤羽監督はあの反町隆史主演のドラマ『GTO』を始め、多数のTVドラマを手掛けた大ベテランの映像作家なのです。
これ以降、赤羽監督は本作を含め実に5本もの幸福の科学映画を撮っています。パンフレットや各種メディアでの発言を見るとかなりシンパシーがあるように見えますが、信者なのかはわかりません。
2017年には女優の清水富美加が幸福の科学に出家し「千眼美子」(せんげんよしこ)なる法名を受けるという事件も起きています。また、その翌年にはこれまでアニメ作品を積極的に手掛けていた大川隆法の長男が脱会しており、このような理由から幸福映画を取り巻く環境は大転換したのですね。
本作はそんな新時代の幸福映画の最新の一本。既に主要な映画館からはすずめの大群の飛来によってあっけなく絶滅してしまったこともありますので、以下ネタバレ全開で内容と感想を紹介します。
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